テレワーク(在宅ワーク)とは
テレワークとは、会社のオフィス以外の遠隔地で働くことを言います。
テレワークの中にも分類があり、「雇用型テレワーク」「自営型テレワーク」の2つに区分されています。
雇用型テレワークは企業や団体などに雇用されている従業員や職員がオフィス以外の場所で業務を行うことをいい、自営型テレワークは企業や団体などに雇用されていない人材が好きな場所で働くことをいいます。
テレワーク(在宅ワーク)にITツールは必要
テレワークは会社に行く必要がなく時間を有効活用できるため、家事や子育てなどのプライベートな時間を充実させられます。
また、会社側も業務効率化や生産性の向上、コスト削減(交通手当・オフィス縮小)などのメリットがある一方、「勤怠管理」「タスク管理」「コミュニケーション」などが難しくなるというデメリットがあります。
ITツールを導入する前に
他社が利用しているから、導入実績があるからという理由だけでITツールを選ぶのはよくありません。自社に適したITツールを導入しなければ、使いづらく誰も活用しなくなってしまいます。
そこでまず検討すべきなのは、「オンプレミス型」と「クラウド型」どちらを利用するかです。
オンプレミス型は自社のサーバーを利用してシステムを運用する形態で、機能面のカスタマイズがしやすい分、初期費用が高くサーバーのメンテナンスや監視などの運用コストがかかります。
一方で、クラウド型は初期費用が安く自社でサーバーを用意する必要もないので、サーバーのメンテナンスや監視をする必要がありません。
しかし、機能面でカスタマイズできる範囲が限られているため、オンプレミス型のように自社の特性に合わせたカスタマイズができません。
そのため、ツールの選び方としては「オンプレミス型」か「クラウド型」のどちらを使用するのかを十分に検討した上で「価格」「機能」「セキュリティ」を考えて導入しましょう。
勤怠管理ツール
出勤簿やタイムカードで勤怠管理を行っている会社だと、いざテレワークを会社に取り入れようと考えてもどうやって勤怠管理していけばいいか分からず、なかなか踏み切れないのではないでしょうか。
そこで役立つのが、勤怠管理ツールです。
勤怠管理ツールは、出退勤時刻の記録や休暇申請、取得記録、シフト管理など勤怠管理業務を支援するためのツールです。
インターネット環境さえあれば勤怠の打刻ができるため、テレワーク時の勤怠管理に適しています。
ここではおすすめの勤怠管理ツールをご紹介します。
各ツールごとに利用できる機能は異なるので、勤務形態に適したツールを検討しましょう。
ジョブカン
ジョブカンは、株式会社Donutsが提供するクラウド型の勤怠管理ツールです。
打刻方法は「LINE打刻」「Slack打刻」「PC・タブレット打刻」「モバイルGPS打刻」「ICカード打刻」「指静脈打刻(生体認証)」など様々な打刻方法に対応しています。
このツールの特徴は、シフトの作成、休日の申請・承認機能、モバイル機能など200以上の機能があり、規模や業態を問わず様々な勤怠管理に対応している点です。
また、操作が直感的に行えるため、初めて勤怠管理システムを導入する会社におすすめの勤怠管理ツールだと言えます。
その他にもプラン3、4とあり、利用できる機能数によって料金が異なります。
KING OF TIME
KING OF TIMEは、株式会社ヒューマンテクノロジーズが提供するクラウド型の勤怠管理ツールです。
打刻方法は、「共用PCでのクリック打刻」「携帯電話・スマートフォン打刻」「Windowsログオン・ログオフで自動打刻」などがあります。その他にも有料ではありますが、「LINE WORKS」「顔認証」「指紋リーダー」などからの打刻にも対応しています。
また、弥生給与やマネーフォワード クラウド給与などの給与計算ツールとの連携が可能です。給与計算ツールと連携すれば、KING OF TIMEに記録された勤怠情報をもとに簡単に給与計算ができます。
このように様々なツールとの連携ができるため、汎用性が高いのがKING OF TIMEの最大の特徴と言えるでしょう。
そのため、勤怠管理ツールと他のツールを連携したい会社におすすめです。
人事労務 freee
人事労務 freeeは、freee株式会社が提供するクラウド型の人事労務管理ツールです。
「勤怠管理」「給与計算」「労務管理」の3つのサービスをまとめて利用できます。
他の勤怠管理ツールと比べると打刻方法が「共有端末(PCやタブレット)での打刻」や「ICカード打刻」「Slackからの打刻」などの数種類しかありません。
打刻方法の種類は限られていますが、社員一人一人の勤怠データを集計し、データをもとに給与計算から給与明細の作成までを自動で行えます。
また、社員の入社や退社の手続きからマイナンバー管理、年末調整の計算までを全てこのツール一つで行えるので、勤怠管理以外の面でも便利なツールと言えます。
そのため、勤怠管理と労務管理を一元化したいという会社にはおすすめのツールです。
チャットツール
テレワークでは社員同士のコミュニケーションや、情報共有をオンライン上で円滑に行えるようにしなければなりません。社内で業務をしていた時にはスムーズにできていたやりとりが、テレワークになった途端にできなくなってしまうと業務に支障がでてしまいます。
メールを利用するというやり方もありますが、テレワークでは複数人と情報の共有を行わなければならないケースが多いです。なおかつメールでのやりとりでは「BCC設定」「CC設定」で共有したい人にもメールを送信する必要があり、情報共有に手間がかかります。
また、メールでは形式ばったやりとりが多く、コミュニケーションが一方通行になりがちです。
そこでおすすめなのが、チャットツールです。
チャットツールとは、PCやスマートフォン、タブレット上でリアルタイムでのコミュニケーションがとれるツールのことをいい、LINEやFacebookメッセンジャーなどがチャットツールに該当します。
チャットツールは招待された社員のみが閲覧・コメントが可能で、1対1でのやりとりから、課や部署ごとのグループを必要に応じて作成できます。
形式的なメールとは違い、リアルタイムでコミュニケーションがとれるので社内で会話しているようなやりとりが可能です。
そのため、複数の社員と効率的に業務連絡やコミュニケーションが図れます。
ぜひチャットツールを導入してはいかがでしょうか。
Slack
Slackとは、Slack Technologies社が提供するチャットツールです。
Slackは、ファイル共有、ビデオ・音声通話、会話の検索機能など情報共有、コミュニケーションを円滑にする機能が搭載されています。
他のチャットツールと異なり、「ワークスペース」を会社や取引先などのコミュニティー単位で一元管理できます。
ワークスペースとは、チャンネルと呼ばれる専用の場所で構成されるハブです。例えば会社のワークスペースを作成した場合、その中に「営業」「人事」などのグループチャットを作成してやりとりができます。
また、Gmail、Googleカレンダ、Googleドライブ、Zoomなど1,500以上のツールとの連携が可能です。
そのため、他のツールと連携して効率的に業務を行いたい場合におすすめのチャットツールだと言えるでしょう。
Chatwork
Chatworkとは、Chatwork株式会社が提供するチャットツールです。
ChatworはSlack同様に、ファイル共有、ビデオ・音声通話、会話の検索機能などが搭載されています。
特徴は、タスク管理機能が非常に優れている点です。
仕事を依頼したい社員にChatwork上でタスクを設定できます。
タスクを設定された社員は「チャット上」と「タスクリスト」にタブが表示され、仕事の内容を確認できます。
タスクが完了した際に、タブの「完了」ボタンを押すとタスクリストからタスクが消え、仕事を依頼していた社員にも通知が届くようになっています。
このようにタスクの「依頼」「確認」「完了報告」が自動的にできるので、タスク管理にもなる便利なチャットツールです。
また、外部との連携できるサービスは600程度とSlackほど連携できるサービスはありませんが、UIがシンプルで操作もしやすく、ITツールの操作が苦手な方でも直感的に利用が可能です。
そのため、簡単な操作でタスク管理をツール上で行いたい場合におすすめのチャットツールでしょう。
Web会議ツール
チャットツールを使ってコミュニケーションを取ることも良いですが、会議、採用面接、営業活動などで、どうしても直接相手の顔を見てコミュニケーションを取らなければならない方もいることでしょう。
また、在宅勤務が続く中で気軽に会社の同僚と話したい方にとってはチャットツールのみでのコミュニケーションでは精神衛生上良くありません。
そこでおすすめなのが、Web会議ツールです。
Web会議ツールとは、パソコンやスマートフォン、タブレットなどのデバイスを使って1対1、または複数のメンバーとビデオ・音声通信によってコミュニケーションが取れるツールです。
Web会議ツールはデバイスにアプリをインストールするだけで気軽に利用できるものもあります。
ぜひ導入を検討してはいかがでしょうか。
Zoom
Zoomは、Zoom Video Communications社が提供するWeb会議ツールです。
高品質な映像と音声でストレスのない遠隔コミュニケーションが取れるだけでなく、画面の共有、会議の録画・録音などの便利な機能も搭載されています。
また、「バーチャル背景」というミーティング中の背景を好きな画像やビデオに変更できる機能があります。これは在宅勤務中にZoomを使用する際、プライベートな空間を相手に見られたくない時に便利な機能です。
Zoomの一番の特徴は、ツールが使いやすい点です。
まずUIが優れており、直感的に操作ができるので誰でも簡単に使えます。
また、アプリをインストールし、管理者(ホスト)から送られたURLをクリックするだけでWeb会議に参加できるため、事前にアカウント作成をする手間がかかりません。
さらに、無料版でも最大100人と同時に繋がれるので、オンラインセミナーを開催する場合にも役立ちます。
「ブレークアウトルーム」という機能を使えば100人の参加者をいくつかのグループに指定して分けることが可能なので、ディスカッションをする時に便利です。
このようにZoomは操作も簡単で便利な機能が充実しています。
そのため、操作が簡単で高機能なWeb会議ツールを使いたい場合におすすめです。
Google Meet
Google Meetは、Google合同会社が提供しているWeb会議ツールです。
Zoomと同じく、画面の共有、会議の録画・録音(有料版)などの機能が搭載されています。
特徴としては、情報漏洩に対するセキュリティが強固だという点です。
Google Meetで使用されるデータは転送時にデフォルトで暗号化されていたり、2段階認証プロセスが採用されていたりとセキュリティ対策が施されています。
Web会議ツールのセキュリティが脆弱だと個人情報の漏洩に繋がる可能性があるため、セキュリティの強いWeb会議ツールを使いたい場合はGoogle Meetがおすすめです。
Skype
Skypeは、がMicrosoft Corporationが運営するWeb会議ツールです。
機能としては、画面共有、会議の録画・録音、チャット機能などが搭載されているので、オンラインでコミュニケーションを取る上で支障はないでしょう。
特徴は、時間制限なく無料でWeb会議を行える点です。
他のWeb会議ツールのほとんどが使用時間に制限があり、時間制限なく使用するとなると有料版にしなければなりません。しかし、Skypeは時間制限なく無料で使用できるため、長時間に渡る会議も可能となります。
また、Skypeを使用する際、Web会議に招待する人も参加する人もアプリケーションのインストールやアカウント登録する必要がないので利用に手間がかかりません。
それだけはなく「1:ブラウザで招待用のリンクを作成」「2:招待用のリンクを招待したいメンバーへ共有」「3:参加するメンバーは招待用のリンクをクリック」のたったの3ステップで、気軽にWeb会議を始められます。
そのため、長時間、無料で気軽にWeb会議ツールを使いたい場合はSkype Meet Nowがおすすめです。
プロジェクト管理・タスク管理ツール
社員一人一人が情報共有を徹底していても、テレワークだとどの業務を誰が着手しているのかが分からずチームのプロジェクト管理ができなくなってしまう恐れがあります。
そこで役立つのが、プロジェクト管理・タスク管理ツールです。このツールを活用をすることで個人のタスクや業務の進捗状況を可視化でき、チームのプロジェクトを効率的に進められます。
Asana
Asanaは、チームでタスク管理をするためのプロジェクト管理ツールです。
2012年にリリースされ、現在では世界中で13万社以上に利用されています。
特徴は、追求されたUIや操作性で、ITスキルが高くない人でもすぐに使いこなせるように作り込まれている点です。
また、タイムトラッキングツール「Toggle」と連携ができ、タスク消化に費やした時間を可視化できます。
チームにおけるタスク・プロジェクト管理に必要な機能が備わっているだけでなく、最大15ユーザーまでであれば無料で利用できるため、プロジェクト管理ツールを初めて導入する小規模の会社におすすめです。
クラウドログ
クラウドログは、クラウド型工数管理・プロジェクト管理ツールです。
工数の入力を元にプロジェクトごとの売上、売上原価、費用の予算、実績管理やガントチャートで進捗状況を可視化できる点が特徴です。
ガントチャートとは、プロジェクト管理や生産管理などの工程管理の場面で利用される表のことをいい、横軸に日付、縦軸にタスクを並べて、タスクごとの予定や進捗を記入することでプロジェクト全体のスケジュールを簡単に管理できるメリットがあります。
また、クラウドログではプロジェクトメンバーの稼働状況を正確に把握できるため、メンバーの工数を平準化できます。工数を平準化することでプロジェクト遅延のリスクを回避できます。プロジェクトマネージャーにとって非常にありがたい機能でしょう。
クラウドログはサブスクリプション型のクラウドサービスとして提供されているため、初期費用を抑えたい会社や、今まで導入に踏み切れなかった中小企業、スタートアップ企業にもおすすめのプロジェクト管理ツールです。
在宅ワーク・在宅副業で稼ぐ方法
在宅ワーク、在宅副業で稼ぐことは簡単ではありませんが、自分次第で大きく稼ぐことも可能です。
在宅ワーク・在宅副業でまずは1万〜5万円を稼ぐには?
最初のうちは、仕事を絞らず何でもチャレンジしてみてください。在宅ワークの中には、自分に向いていないものもあるためです。適性があると分かれば、数ヶ月は仕事を続け実績を積みましょう。仕事に慣れていくうちに作業効率が上がったり、スキルが向上して昇給してもらえたりする可能性があります。
一日あたり可能な作業時間を算出し、無理なく1万円~5万円を稼げそうな仕事を選ぶことも重要です。高単価な仕事を選べば、労働時間が少なくてもまとまった収入を得られます。
在宅ワーク、在宅副業に慣れてくると月ではなく、1日1万~5万円を稼ぐことも可能になります。
在宅ワーク・在宅副業で高収入を稼ぐための4つのポイント
1.高いスキル・専門性を身に着ける
専門性を高めることでライバルが減り、得られる報酬を大幅にアップさせることができます。ほかの人が知らないことを知っている人材やできないことができるという人材は貴重なため、企業は多くのお金を払ってでも獲得したいのです。
特に収入の相場が高いのが「コンサルタント」「エンジニア」「講師」であり、専門的な知識・スキルが求められる職業であることからも分かるでしょう。
最近では、高いスキルや専門性を身につけなくても稼ぐこともできる在宅ワーク・在宅副業もあり、中にはLINEやスマホで始められるものなどもあります。
2.条件を調整する
高収入を得るためには、単に高単価案件を受ければよいというわけではありません。働ける時間は有限なので、いかに効率よく稼げるかが高収入を得るためのポイントです。
例えば、長期的な依頼が見込める案件であれば、次の案件を探す時間を削減できます。実績として公表できる案件であれば、より大きな案件にアプローチできる実績となります。在宅ワーク・在宅副業で稼ぎたい時は条件を確認し、効率的に稼げるよう受ける案件を調節しましょう。
中には1日10分から始められる在宅ワーク・在宅副業もありますので、効率よく稼ぎたい方にはおすすめです。
また、女性や主婦におすすめの案件もありますので、時間が少ない方でも生活リズムに合わせて稼ぐことが可能です。
3.仕事の探し方を工夫する
高単価案件・好条件案件を得やすい方法で、仕事を探すことも重要です。そこで「フリーランスエージェント」の活用を検討しましょう。
フリーランスエージェントに登録すれば、自分のスキルや希望条件に合う案件を紹介してもらうことができます。クライアント企業との間にスタッフが入ってサポートしてくれるため、スムーズに案件を獲得することができます。
4.複数の在宅ワーク・在宅副業を掛け持ちする
仕事を掛け持ちすれば、高単価な案件を狙えます。ライターの仕事とSNS運用を掛け持ちするというように、一方の仕事で得たスキルを活かして別の仕事に取り組む在宅ワーカーも少なくありません。
また、上記でも説明した通り1日10分から始められるものやスキマ時間でできるものも存在しますので、掛け持ちする方にはおすすめです。
ただし、複数の在宅ワークを掛け持ちすると、時間の余裕がなくなる場合があります。無理のない範囲で仕事に取り組みましょう。